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コラム
最終更新: [セラミック歯のコラム]

歯を削るセラミック治療のメリット・デメリットと削らない治療

この記事のポイント
  • 歯を削るセラミック治療には、陶磁器の素材を用いることによる審美性の高さなどのメリットがあります。
  • デメリットとしては、歯を削ると二度と戻せないこと、知覚過敏や元々の歯の強度が低下するなどが考えられます。
  • 歯を削らない治療には、スーパージェットクリーニング・ホワイトニング・ワイヤー矯正・マウスピース矯正などがございます。

セラミック治療を検討されている方で、健康な歯を削ることに対して抵抗を感じており、治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?歯を削ってしまうと二度と元に戻らないことから、治療を選択する際は、メリットとデメリットをしっかり理解しておくことが非常に大切です。

歯の構造

歯の構造
毎日丁寧に歯を磨いているのに、歯の構造を知らない方は意外と多いです。歯の構造を知っておくと、お口の健康維持や、さまざまな治療に対して理解が深まります。

エナメル質

表面の部分で、人体の中で最も硬い組織です。エナメル質には神経や血管がないため、むし歯になっても痛みは感じません。

象牙質

エナメル質よりも柔らかい組織です。象牙質には象牙細管と呼ばれる小さな管があり、歯の神経からエナメル質にかけて通っています。そのため、歯に刺激が加わると痛みを感じることがあります。

歯髄(しずい)

歯の神経と呼ばれているとおり、神経と血管が存在しています。歯に酸素と栄養を供給したり、食感や痛みなどの刺激を脳に伝える大切な役割があります。

歯肉

歯茎と呼ばれることが多いですが、専門用語では歯肉(しにく)といいます。健康な歯肉は淡いピンク色をしており、歯と歯肉の溝の深さは3mm以内が目安です。

歯槽骨

歯の支えている骨を歯槽骨といいます。歯周病が進行すると歯槽骨が減少します。

セメント質

歯の根っこの部分を覆う硬組織です。骨とよく似た組織で、歯槽骨と結合しています。

歯根膜

セメント質と歯槽骨の間にある、歯根膜と呼ばれる繊維性の組織です。歯に加わる力を吸収する役割を担っています。

セラミック治療のメリット

メリット
陶磁器の素材を用いたセラミック治療は天然の歯に近い審美性を再現でき、むし歯の治療痕が目立ちにくいメリットがあります。

金属でできた詰め物や被せ物と異なり、経年劣化にも強く、金属アレルギーを起こす心配がないのも特徴です。

他にも、銀歯と比べて歯垢が付きにくい、元の歯との間にすき間ができにくいため、むし歯が再発しにくいといったメリットもあります。

セラミック治療は歯を削る量が多い?

タービン
セラミックの材料は、陶磁器と同じ素材が使用されているため、衝撃によって割れやすいデメリットがあります。そのため被せ物の場合は、セラミックの厚みを持たせる必要があり、歯を削る量が少しだけ多くなります。

むし歯に罹患(りかん)してセラミック治療を希望する場合は、感染した部分をしっかり削って除去する必要があります。

むし歯が進行すると、むし歯菌が放出する酸により、歯の内部の象牙質がやわらかく変質します。むし歯治療は、細菌感染でやわらかくなった象牙質をしっかり除去して、取り残しを防ぐ必要があります。

また、銀歯からセラミック治療にする場合は、銀歯を外した後に、歯をさらに削る必要があります。

セラミック治療の内容によって歯を削る量が違う

口腔内
セラミックを使用した治療は、詰め物や被せ物、審美治療など多岐にわたり、それぞれ削る量が異なります。

強化プラスチック

別名はダイレクトボンディングと呼ばれており、セラミックと強化プラスチックが混合した素材です。小さなむし歯治療に用いられます。歯を削る量が少なくて済み、1回で治療が完了します。

セラミックインレー

歯科用語では詰め物のことをインレーと呼びます。むし歯が進行し歯を削った場合、神経まで進行していない歯に対して、詰め物をして補う治療です。セラミックインレーは被せ物治療と異なり、歯を削る量が少ないです。

セラミッククラウン

むし歯が大きく進行した場合に、クラウンと呼ばれる被せ物をして歯を補う治療方法です。また、審美治療では、見た目や歯並びを整えるセラミック矯正にセラミッククラウンを用います。歯を削って被せる必要があるため、歯を少しだけ大きく削ります。

削る部分が大きくなると神経に到達して痛みを伴うことから、神経を抜いて治療を行う場合があります。神経を治療した後は、土台を装着し、被せ物を入れるために形を整えて型を取り、クラウンを被せます。

ラミネートベニア

前歯のエナメル質の表面を0.3~0.5mmほど削り、薄いセラミックを装着する審美治療です。天然の歯を削る量が圧倒的に抑えられ、短期間で見た目の改善ができます。

健康な歯を削るデメリット

歯を削るデメリット
審美治療では、健康な歯を削ってセラミッククラウンを被せる場合があります。白く美しい歯を手に入れられるメリットがありますが、デメリットも理解しておく必要があります。

健康な歯を削るデメリットは以下のとおりです。

歯を削ってしまうと二度と元には戻らない

エナメル質に覆われている歯は人体のなかでも硬い組織です。しかし、骨折などと異なり、削ってしまうと二度と元には戻りません。

知覚過敏になる可能性がある

歯の表面を削ると、神経との距離が近づくため知覚過敏になる可能性があります。

神経を抜いた歯は強度が低下する

大きく削ると神経にまで達し、痛みが出ます。その場合は神経を取る処置が必要です。神経を取った歯は、栄養が行き渡らず、歯の強度が低下します。

歯を削ってセラミックにした場合、どのくらい持つ?

セラミック長持ち
セラミックは非常に強度が強く、10年以上耐えられる素材でできています。

セラミックを長く持たせるには、日頃のケアと定期的なメンテナンスが大切です。お口の健康状態が悪いと、むし歯になりセラミックの寿命が短くなります。

歯磨きの方法も歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを併用してお口の中を清潔に保つようにしましょう。

また、定期的なメンテナンスを受けることでセラミックの寿命を延ばすことができます。

歯を削らずに見た目をきれいにする治療方法は?

女性
なかにはできるだけ歯を削らずに、見た目をきれいにする治療を希望する方もいます。むし歯になっていない健康な歯に対して、天然の歯の美しさを最大限に引き出すメニューを揃えております。

スーパージェットクリーニング

歯の着色除去やインプラント、セラミック治療後には歯科治療の先進国であるスウェーデンのクリーニング方法、「スーパージェットクリーニング」がおすすめです。

専用の器具や機械で歯石や汚れを除去した後に、粒子が非常に細かいパウダーを吹きつけて歯の表面の着色を除去します。専用の機械とペーストを使用して歯の表面をツルツルに仕上げ、フッ素を塗布して歯質の強化をします。

クリーニングについて

ホワイトニング

天然の歯に対し、歯の表面にホワイトニング剤を塗布して歯を漂白する方法です。天然の歯の色から2~3段階白く明るい歯になります。

表参道デンタルクリニックでは、歯科医院で行うLEDホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングを用意しています。両者を併用することでさらに高い効果が得られます。

歯の状態によって最適な治療方法が異なります。ホワイトニングをご希望の方は、事前にカウンセリングを行っています。

歯のホワイトニングについて
歯のホワイトニングについて

ワイヤー矯正

表参道デンタルクリニックでは、一般的な矯正方法であるワイヤー矯正を行っています。ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着してワイヤーを通し、歯並びの改善をする治療方法です。当医院ではブラケットにセラミックやプラスチックを使用しており、目立たずに歯並びの改善ができます。

また、舌則(ぜっそく)矯正と呼ばれる歯の裏側で行う矯正方法も行っており、周囲に気づかれずに矯正ができます。

ワイヤー矯正では重度の受け口や出っ歯などに対応しています。症例によって歯を並べるスペースの確保をするために、歯を抜く可能性があります。

ワイヤー矯正について

マウスピース矯正

薄く透明なマウスピースを使用した矯正方法です。透明な装置で目立たずに矯正が行えることから、近年人気がある矯正治療です。

部分的な歯並びの改善から、歯並び全体の改善まで幅広く治療ができます。

矯正治療後の後戻りや、軽度のでこぼこした歯並びに適しています。マウスピース矯正では、歯を並べるためのスペース確保のため、歯を最大0.25mmほど削る場合があります。

マウスピース矯正(インビザライン)について

セラミック治療に疑問をお持ちの方は、ご相談ください

カウンセリング
審美治療は美容を目的としており、見た目を優先して健康な歯を削る場合があります。健康な歯を削るデメリットもありますが、表参道デンタルクリニックでは、できるだけ天然の歯を多く残せるように、質の高いセラミック素材を使用しております。

また、歯の白さを最大限に引き出すホワイトニングや、天然の歯で歯並びを改善する矯正治療など、さまざまな治療方法を提供しています。どの治療方法が適しているかは正確な検査、診察、診断が必要です。

そのため、カウンセリングや説明に十分な時間を設けており、患者様のご希望を伺い、適切な治療方法の提案をしています。

無料カウンセリングをお受け頂けます。セラミック治療に疑問をお持ちの方は、表参道デンタルクリニックへお気軽にご相談下さい。

監修医情報
飯島 実
表参道デンタルクリニック 院長飯島 実 医師
経歴
2000年 日本大学松戸歯学部 卒業
東京医科歯科大学病院 勤務
2002年 都内某審美歯科医院 勤務
2004年 赤坂美容クリニック
ニューオータニ 歯科診療部長
2006年 米UCLA歯学部 留学
2007年 湘南美容外科 審美歯科 部長 責任者
2014年 表参道デンタルクリニック 院長


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