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最終更新: [セラミック歯のコラム, セラミック矯正治療]

セラミック治療とは?

セラミック治療とは?

セラミックとはお皿などの陶磁器などの素材の総称です。高い硬度、耐熱性、耐摩耗性、耐食性を持っています。
この素材を歯の詰め物や被せ物に用いる治療法を、セラミック治療といいます。
ただし、綺麗な歯や歯並びを得るために大切なことは素材だけではありません

●素材(作り方)
●デザイン
●噛み合わせ
●精度(歯との密着)

が大切になります。
ここでは 素材(作り方)に焦点を当てたセラミック治療方法をお伝えします。

むし歯治療はセラミック治療がおすすめな理由

セラミックは天然の歯と同様の色味や透明感を表現することができるので、白く美しい見た目の歯を作ることができる優れた素材です。
また審美性だけではなく、耐久性や身体になじむ生体親和性、メンテナンス性にも優れているため、セラミック治療には非常に多くのメリットがあります。

当院でのセラミック治療

デザイン

当院では美しい口元を作る美容専門歯科として、高度なセラミック治療を提供しています。
天然の歯と見分けがつかない繊細な透明感の仕上げから上品なマット仕上げ、
自然な白さから周囲の歯と調和する絶妙な色合い、
柔らかな曲線を描く可愛らしいフォルムから引き締まった直線的な男性的シルエット、
歯の透明感・色彩・形状・位置・角度、大きさ、噛み合わせ、そのすべての要素に最高を求める究極のパーソナライズドデザインのセラミック治療を提供します
また特に問題が起こりやすい歯とセラミックの接合部は、ベテラン日本人技師による顕微鏡作業で人の手により精密に仕上げ、将来的な悪化のトラブルを防止します。

米国修練の専門医が4万症例以上の施術実績をもとに、美容的、機能的に科学的根拠に基づく確かなセラミック治療を提供しています。

セラミックのメリットとデメリット

具体的にセラミック治療にはどのようなメリットがあり、またそれに伴うデメリットも説明します。

セラミック治療のメリット

  • 優れた審美性がある
    天然歯のような透明感と色合いを再現できるため、どこから見ても自然な美しさを実現できます。
  • 変色しにくい
    金属のように変色や腐食がなく、長期間美しさを保つことができます。
  • プラークが付きにくい
    表面が滑らかで汚れが付きにくく、むし歯や歯周病予防にもなります。
  • 噛み合う歯にやさしい
    天然歯に近い硬さを持っている素材を選べば、嚙み合わせる歯に影響が少ないです。
  • 生体親和性が高い
    金属のような金属味や電気的な刺激がなく、金属アレルギーの心配がなく、体に優しい素材です。
  • 歯茎への影響が少ない
    金属で起こる歯茎の黒ずみなどのトラブルがありません。
  • 食事がしやすい
    セラミックは熱伝導率が低く熱さや冷たさを伝えにくいため、冷たいものを食べた時の痛みを感じにくくなります。

セラミック治療は見た目の美しさだけではなく、耐久性やメンテナンス性、身体への影響といった機能面でも多くのメリットを持ちます。

セラミック治療のデメリット

  • 費用が高い
    保険適用外となることが多く、1本あたり数万円から十数万円の費用がかかります。
  • 歯を削る量が多い
    金属での治療と比べて健康な歯を多く削らなければならないことがあります。
  • 壊れる場合がある
    セラミックにも種類があり、箇所によって適切なものを使用しなければ壊れてしまう場合があります。
  • 硬すぎる場合がある
    フルジルコニアなどの嚙み合わせの面が硬いジルコニアでできている場合は、噛み合う反対側の歯(対合歯)を削ってしまう可能性があります。
  • 修理が難しい
    欠けたり割れたりした場合、部分的な修理が難しく、全体の交換が必要となります。

上記の様にセラミック治療にはいくつかのデメリットも存在します。これらのデメリットを理解した上で、自分の状況や優先事項に合わせて選択することが大切です。特に若い方の場合は、将来的な選択肢を考慮して慎重に判断することが必要です。

セラミック治療の種類と特徴

セラミックで作られる歯には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。主なタイプとその特性を見ていきましょう。

オールセラミック(レイヤーリング製法)

最も多く使われているのは「オールセラミック」です。その名の通り、内部のベースセラミックと何層もの積層セラミック素材でできており、天然の歯と近い構造で制作されており、透明感と自然な色調が魅力。まるで本物の歯のような美しさを実現できます。特に前歯など、見た目が重視される部分に適しています。
また最も精度の高い仕上がりで歯に密着するため、虫歯や歯周病のリスクを最も抑えることができます。

ジルコニアセラミック(レイヤーリング製法)

ジルコニアという非常に硬いセラミック素材を内部のベースに使用し、表面を何層もの積層セラミックで覆った構造で、天然の歯と近い構造で制作されており、透明感と自然な色調が魅力。まるで本物の歯のような美しさを実現できます。
ベースはジルコニアで強度と耐久性があり、噛み合わせの面はセラミックのため反対側の歯(対合歯)に馴染みが良いです。最高の美しさと強度適切なバランスを実現しています。
また最も精度の高い仕上がりで歯に密着するため、虫歯や歯周病のリスクを最も抑えることができます。

フルジルコニア

ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つジルコニア単体で全体が出来ている歯です。コンピュータの削り出しで作成されます。奥歯など強い噛む力がかかる部位に適しています。透明感やデザインなど、見た目や噛み合わせにおいて通常のセラミックと比較するとやや劣ります。

ハイブリッドセラミック

「ハイブリッドセラミック」は、セラミックの粒をプラスチックで固めた素材の歯です。柔軟性があり、噛み合う歯への負担が少ないのが特徴です。価格も比較的抑えられ、コストパフォーマンスを重視する方に人気があります。耐久性にやや問題があります。着色にも弱いです。

フルセラミック(e-max)

「e-max」は、二ケイ酸リチウムという素材を用いたガラスセラミック単体で表面に色を塗り作成されます。強度は中程度、透明感も中程度からマットな仕上がりまでとなります。前歯から犬歯までの幅部位に適しています。

メタルボンドセラミック

「メタルボンド」は、内側が金属でできており、表面をセラミックで覆った構造。従来からある方法で、強度と審美性のバランスが取れています。しかし、金属ベースの為透明感は低く、金属が原因の色素沈着が生じるリスクがあります。

それぞれのタイプで価格や耐久性、見た目の自然さが異なりますので、治療を受ける際には歯科医師と十分に相談し、自分に最適な選択をすることをおすすめします。

当院で行うセラミック治療には、上記の素材を用いながら、デザインや精度で大きく分けて以下の7つの方法があります。

また当院のセラミック治療は、国内制作の高精度なセラミック歯を使用し、デザインにもこだわります。
歯を白くするだけではなく、顔のバランスに合わせ、目の位置・鼻の位置・スマイルラインから口元をデザインするところが大きな特徴です
歯の長期的な健康まで含めて治療する美容専門歯科として、お客様それぞれのご希望や歯の状態に合わせて、最も効果的と思われるものを提案します。

セラミック治療後もむし歯予防のためメンテナンスが必要

メンテナンス

まずはじめに、セラミック治療を行ったからといって特別なメンテナンスが必要な訳ではありません。ご自身の天然の歯と同様にメンテナンスが必要です

セラミックの歯を手に入れたら、それでお口のケアが終わりというわけではありません。むしろ、美しさを長く保つためには、継続的なメンテナンスをオススメ致します。
セラミック自体はむし歯になることはありませんが、セラミックと自分の歯の境目はむし歯になりやすい場所です。特に注意が必要なのが歯と歯茎の境目です。この部分に汚れが溜まると、むし歯や歯周病の原因となってしまいます。毎日の丁寧なブラッシングに加え、歯間ブラシを併用した清掃が効果的です。
また、セラミックの素材によっては、その硬さにより噛み合う反対側の歯に負担をかけることがあります。特に就寝中の歯ぎしりや食いしばりがある方は、ナイトガードなどのマウスピースで保護する必要があります。
飲食習慣にも気を配る必要があります。セラミックは変色しにくいので食べ物による着色はあまり気にしなくて大丈夫ですが、天然の歯が欠けるくらいの硬いものを噛むのはセラミックが欠けるリスクがあるので注意が必要です。

医院での定期的な歯科検診も欠かせません。定期的に歯科医院で検査とクリーニングを受け、セラミックの状態チェックをしてもらいましょう。小さな問題も早期発見できれば、大きなトラブルを防ぐことができます。
セラミック治療は長期的な美しさへの投資です。毎日の適切なケアと定期的なメンテナンスで、その輝きを長く保たせましょう

セラミックの歯の種類はどれを選ぶべきか

セラミックの種類選びは、ご自身の優先事項によって異なります。以下に、目的別の選び方をご紹介します。

審美性を優先する場合

  • オールセラミック(レイヤーリング製法)
    最も自然な透明感と色調を再現できます。特に強度が必要ない前歯の治療に適しています。
  • ジルコニアセラミック(レイヤーリング製法)
    最も自然な透明感と色調を再現でき、強度も充分です。全ての歯の治療に適しています。
  • フルセラミック(e-max)
    中程度の透明感と中程度の強度を持ち、自然な歯に近い見た目を実現できます。

これらのセラミックは、光の透過性が高く、天然歯のような自然な白さを表現できます。

耐久性を優先する場合

  • ジルコニアセラミック(レイヤーリング製法)
    高い強度と適度な審美性を兼ね備えています。全ての歯に適応出来ます。
  • フルジルコニア(レイヤーリング製法)
    最も高い強度を持ち、強い力がかかる部位に最適です。
  • メタルボンド
    内側の金属フレームにより、高い強度を発揮します。透明感が低く、色素沈着のリスクかまあります。

長期間の使用と強度を重視する場合は上記がおすすめです。強く噛みしめる習慣がある方や、奥歯など強い咀嚼力がかかる部位の治療に適しています。

費用を優先する場合

  • ハイブリッドセラミック
    比較的リーズナブルな価格で、適度な審美性と機能性を備えています。
  • フルジルコニア
    ドクターと技工士の時間を取らず、コンピュータがジルコニアの塊を削って作成するため比較的安価に制作できます。どの歯にも使用できますが、中程度の見た目になります。
  • フルセラミック(e-max)
    ドクターと技工士の時間を取らず、コンピュータがセラミックの塊を削って作成するため比較的安価に制作できます。基本前歯に使用できますが、中程度の見た目になります。

見た目と機能の妥協点を見つけられるなら、より安価なセラミック治療の方法があります。ただ適用箇所によっては適さない場合があります。

金属アレルギーがある場合

  • オールセラミック(レイヤーリング製法)
    金属を一切使用していないため、アレルギーの心配がありません。
  • ジルコニアセラミック(レイヤーリング製法)
    金属を使用せず、高い強度も備えています。
  • フルセラミック(e-max)
    金属フリーで、前歯から犬歯まで使用できます。
  • ハイブリッドセラミック
    こちらも金属を不使用で、費用を押さえることもできます。

金属アレルギーがある場合は、治療前に必ずその旨を歯科医師に伝え、適切な素材を選んでもらうことが重要です。
最終的には、歯の状態、治療する部位によって、最適なセラミックの種類は変わってきます。歯科医師としっかり相談し、自分に合った選択をすることが大切です。

セラミック治療の費用

ジルコニアセラミック(レイヤーリング製法)

費用相場 1本あたり10万円〜20万円
特徴
  • 高い強度と優れた審美性を兼ね備えています
  • 奥歯から前歯まで幅広く使用可能
  • 耐久性が高く、長期間使用できます
向いている方 強度と審美性のバランスを求める方、長期的な投資として考えている方

フルジルコニア

費用相場 1本あたり5万円〜8万円
特徴
  • 最も高い強度を持つセラミック
  • 破折のリスクが極めて低い
  • 透明感はやや劣る
向いている方 強い咬合力がある方、歯ぎしりがある方、耐久性を最優先する方

オールセラミック(レイヤーリング製法)

費用相場 1本あたり6万円〜22万円
特徴
  • 最も自然な透明感と色調
  • 金属を一切使用しない
  • 強度的に適応の歯は限られる
向いている方 審美性を最優先する方、前歯の治療を考えている方、金属アレルギーがある方

ハイブリッドセラミック

費用相場 1本あたり5万円〜8万円
特徴
  • セラミックと樹脂の混合素材
  • 比較的リーズナブルな価格
  • 対合歯への負担が少ない
向いている方 コストを抑えたい方、対合歯への負担を心配する方

フルセラミック(e-max)

費用相場 1本あたり5万円〜8万円
特徴
  • 二ケイ酸リチウムガラスセラミック
  • 透明感と強度のバランスが良い
  • 前歯から犬歯まで対応可能
向いている方 前歯4〜6本までで治療を考えている方、適度な自然な見た目と適度な強度を求める方

メタルボンドセラミック

費用相場 1本あたり6万円〜15万円
特徴
  • 内側が金属、表面がセラミック
  • 強度があり、奥歯にも使用可能
  • 歯茎が下がると金属が見える可能性あり
向いている方 強度を重視する方、奥歯の治療を考えている方、コストを抑えたい方

上記の費用はあくまで一般的な相場で、歯科医院によって異なります。また、治療前の検査費用、仮歯の費用なども含まれることがあります。治療を検討する際は、歯科医院で詳細な見積もりをもらいましょう。
セラミック治療は初期費用は高めですが、適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことで長期間使用できるため、長い目で見るとコストパフォーマンスの良い選択肢となります。

初めにもお伝えいたしましたが、綺麗な歯や歯並びを得る為に大切なことは素材だけではありません。

●素材(作り方)
●デザイン
●噛み合わせ
●精度(歯との密着)

が大切です。
歯科医師にしかりと相談して、自身の歯や身体の状態、優先事項、予算に合わせて、最適なセラミックを選びましょう。

監修医情報

飯島 実
表参道デンタルクリニック 院長飯島 実 医師

経歴

2000年日本大学松戸歯学部 卒業
東京医科歯科大学病院 勤務
2002年都内某審美歯科医院 勤務
2004年赤坂美容クリニック
ニューオータニ 歯科診療部長
2006年米UCLA歯学部 留学
2007年湘南美容外科 審美歯科 部長 責任者
2014年表参道デンタルクリニック 院長


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